ジェンダー
調査研究
広島県のジェンダーとセクシュアリティについての調査
女性の地位についての調査
当センターでは、企業や自治体等の組織で、ジェンダーのあり方について現状を調査し、改善のための施策をともに考えて実施し、その効果を検証しています。
いっしょに調査研究を進めてくださるパートナーを募集しています。
調査の流れ
調査研究の実績
以下の調査は文部科学省科学技術人材育成費補助事業の一環として行いました。
男女の働き方について西日本の製造系企業Aで追跡調査(2022年~2023年)
- 聞き取り調査は、前回調査対象者から11名を抽出して、その後の変化について聞きました。
- アンケート調査は、一般と管理職に分けて調査票を作成して実施。対象者は、間接部門並びに製造部門のデスクワークの正社員全員(グループ会社出向者含む)。
男女の働き方について、女性の技術者が在籍している中四国の企業で実施(2021年~2022年)
- 13社の人事担当者に、ダイバーシティ施策についてアンケート調査を実施。11社から回答を得ました
- そのうち6社の社員にアンケート調査を実施。399名から回答を得ました
男女の働き方について西日本の製造系企業Bで実施(2019年)
- 聞き取り調査は、一般、管理職を含む22名に実施
- アンケート調査は、一般と管理職に分けて調査票を作成して実施。対象者は、(1)女性の一般社員380名(開発部門と事務部門に所属する女性社員の人数比率を反映して抽出)、(2)女性回答者と同じ部署の男性一般社員350名、(3)上記の一般社員のキャリアミーティングを実施した管理職400名。合計1130名に配布して826名から回答を得ました(回収率73.1%、有効回答率61.2%)
男女の働き方について西日本の製造系企業Aで実施(2018年~2019年)
- 聞き取り調査は、一般、主任、管理職を含む25名に実施
- アンケート調査は、一般と管理職に分けて調査票を作成して実施。対象者は、間接部門並びに製造部門のデスクワークの正社員全員(グループ会社出向者含む)。534名に配布して366名から回答を得ました(回収率68.54%、有効回答率64.98%)
- 女性活躍を念頭において、組織風土、管理職の意識、職務の割り当て、労働時間について提言しました
男女の働き方について西日本の流通系企業で調査を実施(2018年)
- 聞き取り調査は、管理職、バイヤー、主任、地域限定社員、非正規を含む25名に実施
- アンケート調査は、一般、主任、次長、店長に分けて調査票を作成して実施。対象者は、全店の店長と3名以上の部下を持つ主任がいる店舗の全従業員(非正規を一部含む)。4463名に配布して2842名から回答を得ました(回収率63.68%、有効回答率53.60%)
- 女性活躍を念頭において、キャリア面接時のコミュニケーション、昇進意欲を高めるのに効果的な働きかけや評価、女性社員のキャリアパスの多様化、管理職の働き方について提言しました
女性研究者支援事業
広島大学女性研究者支援事業
当センターは、広島大学が実施する各種の女性研究者支援事業(CAPWR: Career Advancement Project for Women Researchers)に参加しています。
2016~2022年には、文部科学省科学技術人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)のもと、広島大学ならびに地域の諸機関と協力し、国際的なネットワークを活用して地域のジェンダー平等を進めています。
また、2022~2027年度には、同イニシアティブ(特性対応型)のもと、広島大学が実施する「女性科学技術フェローシップ制度の創設による次世代の積極的育成」にも参加しています。
事業関連のシンポジウムやセミナーでは、コーディネーターや講師として協力し、研究成果を一般に公開しています。
また、地域の企業と連携して調査を行っています。
理系の女性のキャリアについてのワークショップ 主催とファシリテータ
理系女性キャリア支援ワークショップ@マイクロン
2023年1月13日(金)13:30〜16:30@マイクロンメモリジャパン広島工場
主催:マイクロンメモリジャパン株式会社、広島大学および当センター
協力:広島大学グローバルキャリアデザインセンター
内容:会社説明、施設見学、ワークショップ(全体ディスカッション、小グループディスカッション、発表)、マイクロンのDEIの取り組み説明
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参加者の声
- 女性の働き方についてより深く考えることができ,理想とする将来の生活のイメージをつかむことができました。日頃は,同年代の人としか話さないため,将来については想像での会話しかできなかったのですが,この度はマイクロンさんで働く女性研究者の方々とお話することができ,よりリアルな働き方,日々の生活のお話を伺い,貴重な経験をすることができました。(学生)
- 世代が違う方とのディスカッションは、自分の意見に学生さんが同意してくれたことで、自分の世代を理解できていると励みになりました。逆に学生さんの意見に感心することもあり、そのような考えを自分にも取り入れようと参考になる部分も多々あり、このようなワークショップは必要だと思いました。(社員)
広島大学のダイバーシティの取り組みについて講演
学校法人常翔学園 広島国際大学 研究支援・社会連携センター主催
「『ダイバーシティ&インクルージョン』を志向した職場環境の改善に関する講演会」
閲覧期間 2021年3月24日(水)〜3月31日(水)
挨拶 笛吹修治(広島国際大学副学長)
講演
(1)「ダイバーシティ&インクルージョンとは何か」大池 真知子 (広島大学ダイバーシティ研究センター・センター長)
(2)「広島大学におけるダイバーシティ、女性活躍促進への取組み」仁科 陽江(広島大学副学長〔ダイバーシティ担当〕)
総括 杉原数美(広島国際大学・教授)
STEM分野とジェンダーについてのセミナー 講師およびコーディネーター
女性活躍セミナー「自然科学分野で女性を育成するのに気をつけたいこと」
2019年 3月1日(金)15:30-17:00@ホテルグランヴィア広島3階天平 広島大学主催
稲田結美(日本体育大学・准教授)「自然科学教育とジェンダー: 初等・中等教育の現状と課題」
森永康子(広島大学・教授・協力教員)「『無意識のバイアス』とジェンダー:『女性ならば...』の思い込みが女性の意欲を減じるとき」
コーディネーターを大池センター長が務めました。
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産学連携についてシンポジウムで成果を発表
広島大学SDGsシンポジウム「Innovation, Collaboration, and Transformation for Peace and Sustainability」
2019年2月11日13:00-17:40@広島大学霞キャンパス 広島大学 FE・SDGsネットワーク拠点主催
坂田桐子(広島大学・教授・協力教員)と串田充(株式会社イズミ人事部)が「広島大学の特色ある取り組みと連携の可能性」について報告
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女性と管理職についてのシンポジウム コーディネーター
第1回ダイバーシティ環境推進シンポジウム「女性も男性もともに活躍できる社会を目指して」
2018年7月30日(月)13:00-17:00@東千田未来創生センターM303 広島大学主催
パネルディスカッションのコーディネーターを坂田桐子(広島大学・教授・協力教員)が務めました。
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セミナー・イベント
男女共同参画セミナー「実証経済学からジェンダーを語る」を共催
男女共同参画セミナー「実証経済学からジェンダーを語る」
2024年11月5日 10:30-12:00@東広島キャンパス 総合科学部 K103講義室
男女共同参画推進室と本センターの共催
講師:牧野 百恵 氏(独立行政法人日本貿易振興機構 アジア経済研究所 開発研究センター主任研究員)
概要:2023年のノーベル経済学賞は、ジェンダー関連だったことで話題となりました。ハーバード大学のクラウディア・ゴールディン教授が、女性の就業や賃金の動きを長年研究し、その功績を認められたのです。
本講演では、経済学者の牧野百恵さんをお招きし、ゴールディン教授の研究の意義についてお話を伺います。牧野氏は、近著『ジェンダー格差-実証経済学は何を語るか-』において、ジェンダー格差による影響、格差解消後の可能性について著しています。講演では、思い込みや社会規範がジェンダー格差にもたらす影響をエビデンスで解説し、日本のジェンダー格差の問題を考えます。
※ ミクロ経済学は、個人の意思決定や行動を科学的に探究する学問です。実証経済学は個人の意思決定にまつわる理論モデルの確からしさを実際のデータを用いて検証します。
詳細は、広島大学 男女共同参画推進室のサイトをご覧ください。
男性学についてのセミナーを共催
男女共同参画意識啓発セミナー「現代日本の学術分野におけるジェンダー課題――男性学・男性性研究の視点をふまえつつ」
2018年8月28日 15:00-16:30@東広島キャンパス 男女共同参画推進室主催、本センター共催
伊藤公雄(京都産業大学現代社会学部・京都産業大学ダイバーシティ推進室長教授)
概要:男女共同参画の問題は、女性の問題と思われがちですが、男性の問題でもあります。男性の問題は、子どもの時代から定年後の男性の生き方まで人生全体を通じて社会問題として現れてきます。国際社会の中での日本のジェンダーの状況を直視し、男性の意識や生き方について考え、男女ともにバランスのいい生き方をしていく必要があると言われています。では、教育や研究に携わる大学では、この「男性問題の問い直し」はどのように取り組まれていくべきなのでしょうか?
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